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「熱性けいれん」

「熱性けいれん」

小さなお子さんがいるママなら一度は聞いたことがある
“熱性けいれん”
今日は、この熱性けいれんについて少しお話させていただきます!!

熱性けいれんってなに?

熱性けいれんとは、発熱を伴うけいれんのことをいい
6ヶ月〜6才頃の乳幼児に多くみられます。

子どもの脳が未熟なために
「発熱」などの刺激が脳細胞を刺激し
けいれんを起こすことがあるとも言われていますが、
はっきりとしたメカニズムは解明されていないそうです。

※熱が出た時に起こる全てのけいれんが熱性けいれんではありません。
(脳の細菌・ウイルスによる感染症、脱水、電解質の異常などによるけいれんは除きます)

10人に1人は熱性けいれんを起こす?

乳幼児期に熱性けいれんを経験したことのある児は7−10%、
つまり、約10人に1人は熱性けいれんを経験しています。
ちなみに、初めて熱性けいれんを起こした年齢は3才未満が約80%
そして、熱性けいれんの再発率は50%以下と、
半数以上の子どもは熱性けいれんを繰り返さないというデータがあります。

熱性けいれんは、高熱がでてから24時間以内に起こることがほとんどです(約8割)。
遺伝的な要素も関係しているため、
親族で熱性けいれんを起こした人がいる場合は
いない場合に比べて熱性けいれんを起こしやすいと言われています。

どう対応したらいいの?

目の前で子どもがけいれんを起こした場合、多くの方が動揺してしまうと思いますが
まずは落ち着いてください!!(これがとても大事です)

熱性けいれんはほとんどの場合、数十秒〜5分程度でけいれんがおさまると言われています。

お子さんの傍にいるママたちにしかできないことがあります!
まずは落ち着き、しっかりとお子さんの状態を
「観察」して下さい!
焦って子どもの体を揺すったり叩いたりしないようにしましょう。
刺激によってけいれんを長引かせてしまうことがあります。
慌てず、けいれんがおさまるまでは絶対にお子さんの傍を離れないでください。

対応
1.安全な平らな場所に静かに寝かせて、衣類の首もとをゆるめる
2.けいれん時に吐いてしまうことがあるため、誤飲・窒息防止のために顔を横に向かせ(もしくは、身体ごと横にする)
アゴを少し持ち上げ気道を確保する。
※舌を噛まないようにと口の中に指や物を入れるのはとても危険です!!絶対にやめましょう!!

観察ポイント
・意識:意識はあるか
・けいれんの時間:いつ始まっていつ終わったか
・けいれんの様子:どんなけいれんか。全身がけいれんしていたか、体の一部だったが、左右対称だったか。
・呼吸の様子:呼吸をしているか、顔色が悪くなっていないか
・熱はあるか:体温を測定する
以上のことを観察し、医療機関受診時に伝えてください。

救急車は?病院受診はすべき?

<救急車はどんなときに呼ぶの?>
呼吸が苦しそうであったり、顔色が悪くなってきた場合
・けいれん後も意識の戻りが悪い場合、刺激への反応が弱くぐったりしている場合
・けいれんが5分以上続いている場合
・短いけいれんが2回以上続く場合
などには
救急車を要請し病院受診する必要があるとされています。
(医師によって判断が異なる場合もあるので、心配な方はかかりつけ医にどうしたらよいか事前に確認しておくと安心ですね)
また、初めての熱性けいれんでどうしたらわからない時にも救急車を呼ぶことはやむを得ないのではないかと思います。

上記には当てはまらないけど、
救急車を呼ぶべきか迷ったとき、どう対応したら良いか分からないときには
小児救急電話相談 ♯8000 (または、011-232-1599)に電話をして相談をしてください。
19時〜翌朝8時まで小児科医師・看護師が対応してくれます
http://kodomo-qq.jp/index.php?pname=n8000%2Fp1

<けいれんはすぐにおさまって元気だけど、病院受診は必要なの?>
初めて熱性けいれんを起こした場合には、
必ずすぐに病院を受診して下さい
熱性けいれんがすぐにおさまり、いつもどおりのお子さんの様子であれば
救急車ではなくタクシーや自家用車で病院を受診しましょう!
(薬が処方されることもあるので、2回目以降の対応についてはかかりつけ医に確認して下さい。)

判断に迷った際には1人で悩まず、病院や相談窓口へ連絡し相談しましょう!

今回の記事は
http://kodomo-qq.jp や
ナーストリアージ(中山書店)
を参考にさせていただいています。

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